イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館

うさぎ@小さな個人美術館好きです(*^.^*)
ガードナー美術館は、イザベラ・スチュワート・ガードナーという女性の個人コレクションを
展示する美術館です。
Fenway Courtと呼ばれる、ヴェネチアの宮殿風の建物。

この美術館は、1991年にあのフェルメール盗難事件の後に一度、訪れました。

1990年3月17日、聖パトリック記念日は土曜日。
日付も変わった3月18日午前1時半ば、警察に扮したふたりの強盗がガードナー美術館に侵入して、
フェルメールの「合奏」、レンブラント「黒装束の婦人と紳士」の作品をはじめとして13点の美術品を盗んで行きました。
なんと警備員たちは時給7ドル弱で、雇われた学生アルバイトで、いくら犯人が警官に扮していたとは
いえ、警備員自らがドアを開けて、犯人を館内に入れちゃったそうです。

私が行った時は、空のままの額縁がかけてあって、額縁のなかには小さな貼り紙があり、
窃盗にあったことを示していることが書かれてあったのを見たのが、とっても印象的だったのですが、今は跡形もありません。

私も、ちょっとの差で合奏を見ることが出来ませんでした。

この絵は、イザベラがパリで行われた競売に勝ってアメリカに持ち帰った作品ですが、
アメリカではほとんど知られていなかったフェルメールを競り落としたときに、
イザベラの競争相手は、ルーブル美術館とロンドンのナショナル・ギャラリーだったそうです。  
もっとも、ルーブルとナショナル・ギャラリーは、お互いどうしが競っていることに気がついて
値を吊り上げるのはエチケットに反するとの判断からお互いに手を引いたんですって。
結果として、第3者のイザベラがフェルメールの所有者となったそうです。
イザベラが競り落としたときは、フェルメールの名前を知っているアメリカ人は
ほとんどいなかったとか。
今や天文学的なお値段ですよね〜。

15世紀のヴェネチア宮殿風の邸宅で、庭に面した大きな窓からふりそそぐ自然
光で芸術を鑑賞をという、夫人の思想が生きた構造になっているのですが、冬の
ボストンは4時には暗くなり始めちゃうから、ちょっと光が足りなくて見づらかったかも。。

このレンブラントの自画像は、良いですね〜。

アメリカを代表する画家のひとり、サージェントが描いた夫人の実物大の肖像画

フェルメールを全部見たい。。
という夢があるので、もし見つかったら、絶対会いに行きます(^o^)

寒かったけど、紅葉がきれいでした。